SpektraLab 1.3.3 · macOS · Appleシリコン

フィルターではない。
写真を、焼く。

RAW ファイルを開き、フィルムと印画紙を選ぶと、物理モデルで計算されたプリントが約 1 秒で得られます。粒状感、ハレーション、カプラー、引き伸ばし機のフィルターまで。光は 81 波長で追跡され、暗室と同じ手順をたどります。

フリー・オープンソース · macOS 15 以降 · Appleシリコン · 30.7 MB の DMG、署名・公証済み

新 ブラウザでライトテーブルを試す

SpektraLab のウィンドウ。夕暮れのロウアー・マンハッタンを Kodak Portra 400 で撮影し、Kodak Portra Endura にプリントした作例。左が「フィルムと印画紙」、右が「パラメータ」のパネル。

ロウアー・マンハッタン。Kodak Portra 400 で撮影、Kodak Portra Endura にプリント

RAW 入力、プリント出力。

ドラッグするだけ。ネガからプリントまで。

左は、カメラの RAW をそのままデコードしたもの。右は同じ 1 コマをフィルムで現像し、印画紙にプリントしたものです。

午後の光が差す中庭。Kodak Portra 400 で現像し、Kodak Supra Endura にプリント。
同じ中庭を、カメラの RAW からデコードしたもの。
RAW デコード プリント
プリント:Portra 400 | Kodak Supra Endura

物理であって、プリセットではない

LUT ではなく、分光計算。

一般的なプリセットは、色の対応関係を変えることで写真の印象を調整します。SpektraLab が計算するのは光そのものです。フィルムの色素層を通り、さらに印画紙へと届く光を分光的に計算するので、ネガがどのサイズであっても、仕上がりは材料そのものが決めます。

81 波長で光を追跡。

380〜780 nm の可視光を、5 nm 刻みの 81 波長で計算します。フィルムの分光感度と色素濃度、続いて印画紙の特性を通して、引き伸ばしとスキャンの過程をモデル化しています。エンジン内部の計算は RGB ではなく、分光データに基づいて行われます。

フィルムサイズに応じた物理スケール

35mm フィルムと 120 フィルムでは、同じ写真でも粒の見え方が違います。SpektraLab はフィルムサイズを実寸で扱い、粒状感、ハレーション、カプラーの拡散をマイクロメートル単位で調整します。同じ写真を 35mm として扱えば、粒状感は正しく粗くなります。

スライダー操作に応える処理速度

C++ / Metal のエンジンはアプリに直接組み込まれ、インタプリタもフォールバックもありません。印画紙側の調整はキャッシュしたネガから再プリント。フル解像度のレンダリングも 1 秒未満で完了します。

45MP 再プリント(プレビューサイズ)
0.01秒
フル解像度レンダリング
<1秒
単一バイナリ
32MB

一貫したカラーパイプライン

デコードから書き出しまで ProPhoto RGB で一貫しています。各ファイルは指定した色空間へ一度だけ色域マッピングされ、書き出し前にその解像度のままソフトプルーフされます。動かない基準は、ファイルの方です。

数値で確認できるラチチュード

フィルムと印画紙がシーンのどこまでを保持できるかを、中間グレーを基準にした段数で示します。測光するのは画面であって、余白ではありません。収まらない部分は、シーン配置がエンジン自身のフィットで引き込みます。

等倍で表示した花崗岩の崖と空。フィルムの粒状感が 1 ピクセルごとに描かれています。

等倍で見るフィルムの粒状感

粒状感、ハレーション、DIRカプラー、グレアはそれぞれが工程の一部で、それぞれに強度があります。上から重ねるオーバーレイではありません。モノクロフィルムの粒状度は、各メーカーが公表している値に従います。

仕組み

暗室の工程を、6 つのステップで。

どのコントロールも、それが属する工程に置かれています。フィルム画幅、粒状感、ハレーションは現像の前。引き伸ばし機のフィルターと印画紙は現像の後。グレーディングはスキャンにだけ作用します。

  1. 1シーンの光RAW をリニアにデコードし、ProPhoto へ
  2. 2カメラとフィルム分光露光から潜像へ
  3. 3現像特性曲線、DIRカプラー、粒状感
  4. 4引伸機と印画紙フィルターを自動で解き、印画紙を露光
  5. 5プリント印画紙の色素濃度
  6. 6スキャン規定の光源下で評価し、出力変換は一度だけ

フィルムと印画紙

24 種類のフィルム。9 種類の印画紙。すべて、実測データから。

各フィルムの特性曲線、分光データ、カプラーやハレーションの挙動を反映したプロファイルを収録しています。フィルムを選ぶと、対応する印画紙が自動的に設定されます。リバーサルフィルムはプリント工程を経ず、スキャンとして処理します。

カラーネガフィルム

  • Kodak Portra 160
  • Portra 400
  • Portra 800
  • Portra 800 · Push 1
  • Portra 800 · Push 2
  • Ektar 100
  • Gold 200
  • UltraMax 400
  • Fujifilm C200
  • Pro 400H
  • X-Tra 400

リバーサルフィルム

  • Kodak Ektachrome 100
  • Kodachrome 64
  • Fujifilm Provia 100F
  • Velvia 100

映画用カラーネガフィルム

  • Kodak Vision3 50D
  • Vision3 200T
  • Vision3 250D
  • Vision3 500T
  • Verita 200D

モノクロフィルム 1.3.3 で新登場

  • Kodak Tri-X 400
  • T-Max 100
  • Fujifilm Neopan 100 Acros II
  • Ilford HP5 Plus 400

印画紙

  • Kodak Endura Premier
  • Portra Endura
  • Supra Endura
  • Ultra Endura
  • Ektacolor Edge
  • Fujifilm Crystal Archive Type II
  • Kodak Vision 2383 映画用
  • Vision Premier 2393 映画用
  • Ilford Multigrade IV RC モノクロ
海辺のブランコで遊ぶ子どもたち。Kodak Portra 160、6×6、Kodak Portra Endura にプリント。
Portra EnduraPortra 160 · 6×6
日差しの入る中庭に集まる近所の人たち。Kodak Portra 400、135、Kodak Supra Endura にプリント。
Supra EnduraPortra 400 · 135
描かれた壁画の前を通りかかる人。Kodak Portra 400、フィルムエッジなし、Kodak Ultra Endura にプリント。
Ultra EnduraPortra 400 · フィルムエッジなし
夕暮れ、湾を挟んで望むサンフランシスコ。Fujifilm Pro 400H、135、Fujifilm Crystal Archive Type II にプリント。
Crystal Archive Type IIPro 400H · 135

モノクロフィルム、印画紙は Ilford Multigrade IV RC

ウォルト・ディズニー・コンサートホール。Fujifilm Neopan 100 Acros II、135、Ilford Multigrade IV RC にプリント。
Acros II 100 · 135専用の粒状感とエッジプリント
雪のグランドキャニオン。Kodak T-Max 100、6×9、Ilford Multigrade IV RC にプリント。
T-Max 100 · 6×9フィルター 2、印画紙自身の特性曲線

フィルムおよび印画紙の名称は各製造元の商標で、実測対象の材料を示す目的にのみ使用しています。SpektraLab は Kodak、Fujifilm、Ilford と提携しておらず、承認も受けていません。

フィルムエッジ · デートバック

フィルムの縁まで、忠実に。

フィルムエッジは、画面を本来のストリップの上に戻します。余白、パーフォレーション、エッジプリント、コマ番号まで。実際のフィルムをもとに、それぞれの特徴を再現します。デートバックは日付を、120 では撮影データも、データバックと同じようにネガへ写し込みます。これらの文字もほかのすべてと同じく、粒状感とハレーションを帯びます。

ハーフサイズのペア

2 枚の写真を、1 コマに。

135 フィルムの 1 コマ分に、2 枚の写真を並べて配置します。左右にも、上下にも組み合わせられます。それぞれのコマに、測光、ホワイトバランス、プリント、グレーディングを個別に設定できます。フィルムストリップ上では 1 枚として扱われ、書き出しも 1 つの画像になります。

  • コマをクリックすると、その 1 枚が選ばれます。「入力 / カメラ」「シーン配置」「引き伸ばし機」「現像後」での調整は、その 1 枚にだけ効きます。
  • ドラッグすると、コマの中の画面を動かせます。スクロールまたはピンチで、ポインタを中心に拡大縮小できます。
  • 2 枚の写真を選んで ⌘J を押します。
Fujifilm Provia 100F で作られたハーフサイズのペアを表示した SpektraLab のウィンドウ。左が港町、右が光の軌跡で、「ハーフサイズのペア」のパネルが開いている。
Kodak Portra 400 で仕上げたハーフサイズのペア。桟橋の上の手すりにとまる鳥たち。
1 つの画像として書き出し · Portra 400 · 135 ハーフ

ワークフロー

現像から書き出しまで。

書き出す前にファイルを検証する書き出しレシピ。フォルダをまたいで設定を運ぶクリップボード。そして、同じセッションをそのまま操作するコマンドラインと MCP サーバー。

書き出しページ。レシピ一覧、保存先とファイル名、形式とサイズ、そして出力プレビュー。プレビューの画面は Kodak Portra 160 で撮った海辺のブランコ。

ソフトプルーフ対応の書き出しレシピ

ファイル形式、ビット深度、色空間、画像サイズ、ファイル名、保存先をレシピとして保存します。Display P3 の JPEG、ProPhoto RGB の 16bit TIFF、sRGB の 8bit PNG、そして外部ソフトウェアでのグレーディングに使えるデジタルインターミディエイトにも対応します。書き出し前には、出力解像度のままピクセル単位でソフトプルーフを実行。バッチ処理は 1 枚ずつ順番に行うので、45MP の書き出しでも同時に必要なメモリは 1 回分のレンダリングだけです。

設定クリップボード。フィルムと印画紙、露出、ホワイトバランス、フィルム効果、プリント効果、シーン配置と、コピー/ペーストのボタン。

設定のコピー&ペーストと同期

引き継ぐ項目にチェックを入れます — フィルムと印画紙、露出、ホワイトバランス、フィルム効果、プリント効果、シーン配置。あとはコピー&ペースト、または選択したすべての写真へ同期します。トリミング、グレーディング、フィルムエッジは各コマに残ります。

$ spektralab edit beach.NEF --patch '{"params":{"filmStock":"kodak_portra_400",
                                "printStock":"kodak_supra_endura"}}'
$ spektralab process beach.NEF --preview beach.jpg
$ spektralab export beach.NEF --recipe "JPEG — Display P3"
$ spektralab mcp            # MCP を stdio で起動

スクリプト対応。AIエージェントは編集し、画像は生成しない。

ウィンドウ、spektralab コマンド、MCP サーバーは、同じ編集セッションを共有します。エージェントはフィルムや印画紙の選択、露出、グレーディングを支援できますが、ピクセルを描くことはありません。結果はすべて、人が焼けるプリントです。この機能は初期状態では無効で、「設定 ▸ エージェント」で有効にできます。

SpektraLab をダウンロード

バージョン 1.3.3 · 2026年10月9日 · 30.7 MB

Appleシリコン · macOS 15 以降 · Developer ID で署名し、Apple が公証済み。DMG ファイルを開き、SpektraLab を「アプリケーション」フォルダにドラッグしてください。

SHA-256cf548ed6b83601c468e22430302cab8839fb30f3e5352c6d07a38bf074562c6b

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